感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

numb

バケツに水を汲む音。明日は断水だからね。

アパートの血管のようにパイプを水が流れる音。

キーボードをたたくタップダンスのような音。

扇風機のモーターの音と羽が風を切る音。

蛍光灯のかすかな音。しゅぃぃぃんって感じ。

パソコンのファンの音。

冷蔵庫の音。これいつも気になる。なんかこう、意識がトランス状態へ落ちていくときに聞こえるような音。

微かに聞こえる犬の鳴き声。

空気が狭い鼻腔を通り抜ける僕の呼吸音。

上の階の住人がドアを開閉する音と足音。

うぉんうぉんは何の音だろう。

車やバイクが走る音。エグゾーストから聞こえる破裂音。

眼球の奥の重たさ。

身体の気だるさ。これに気が行くと眠気が出てくる。

腰の疲れ。

こめかみの血管の脈動。

腸が動く感触。さぞ喜びながら食事にありついているのだろう。僕はとっくにそれを食べたんだよ。腸は味を感じているのだろうか。

外から入ってくる洗剤の匂い。嫌い。

さっき食べた魚の匂い。

端から肺に空気が流れる感触とその冷気。

頭頂へ集中する内観のレンズ。

東へ向かうジェット旅客機の音。

過覚醒状態を想い起こさせるまぶしい画面。

視界の端でピロピロたなびくタオルたち。海藻みたい。扇風機で乾かしてるの。

僕の指の動きとともに増える文字。

微かに甘みを感じる口内。

あ、猫の声。

お尻の下で熱を持つクッション。

腕を撫でる微かな風。

キャーキャー楽しそうな女の子たちの声

微妙な尿意

 

この10分弱で感じたこと。特に意味はない。

今日も内面が落ち着いてる。静寂を望んではいるけれど、それはそれで寂しいなって思う。これじゃない感。この静寂じゃない。感じることがドライで深みも広がりもない。深い渦にまかれるような、フラッシュする情景に飲み込まれるような、鮮烈で柔らかい色に塗りつぶされるような、そういう感覚が伴わない。全て表面的。感じないわけじゃない。ただ、あまり感情が乗らない。

 

波はあっていい。荒れ狂う感情の波に乗りたい。わがままだなぁ。

これはドラゴンボールZで言うとムキムキのトランクスなんだよ。これじゃない。

これもまた周期的な波なんだけど、最近この安定のような麻痺のような期間が以前よりも長い。多分ストレスのせいなんだけど。

安定していると言えば安定しているけど、でも僕は安定を望んでいるわけじゃない。静寂と安定は違う。こんなに薄い実感の世界では僕はどこを見て生きればいいのだろう。これじゃ観たい景色を見ることもできない。

深い鬱の奥底に沈むわけでもなく、内側が空っぽの殻だけが刺激を受けて反応してる。

これじゃない。