感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

フランスのデモについてのニュース から ジャーナリズム マッサージガン CMJ - 星河不可及

日本のニュースと海外のニュースの内容の乖離って面白い。最近だとフランスのデモや暴動とか。あれなんか物凄く反移民、反イスラム感情を煽ってるけど、英語のニュース読んでるとイスラムだのなんだのっていうのはあんまり出てこない。興味の焦点が全然違うんだよね。

英語だとマイノリティの青年が射殺されたって部分がフォーカスされやすいのは、移民国家だと普通に起こりうることだからだろう。アメリカとかしょっちゅうやってるし、ある意味トラウマ状態だろうから。

日本では移民や異質に対する不安からそこがフォーカスされてるのだろうけど、ことの発端を無視してさも移民のせいで治安が悪化してるかのような書き方はやり過ぎだと思う。勿論そういう側面もあるのだろうけど、それありきでニュースにするのはね。いつものことだけど。

 

そもそも移民で暴動がどうのって、フランスは元々デモや暴動しょっちゅう起きてたじゃない。民衆が主張することによる実践的な民主主義の土壌があって、更にずっと多民族でやってきた国。今回のだってきっかけは特定のマイノリティな移民なわけだけど、デモや暴動はMixed Raceで広がってる。何かを是正しようという民衆の力が壁を破って働くのはフランスの良さでもあるのに、前提を無視した上にあんまり偏った報道だとその良さがかき消されてしまう。勿論、暴動までいくと目的や大義が迷子になっていってしまうのは当然だけど。

 

もう亡くなってしまったけど、少しお世話になったジャーナリストの先生がいて、もう何年前だろう。僕が一時帰国中に招かれて参加した会に、大分前に偏向報道と叩かれた記者さんがいたの。その先生にとっては後輩にあたる人。その先生はその後輩ジャーナリストさんを「君は間違ったことはしていない」と励ましていた。「政治的公平性だのなんだので主張を失った報道にジャーナリズムの魂はない。人の心を動かすのがジャーナリズムの使命だ」っていうようなことを言っていてね、僕はすごく情熱を感じた。

 

多分ジャーナリズムに何を大事にするのかっていうのはジャーナリストのグループによっても変わるのだろうけど、まぁでも、ジャーナリズム、突き詰めれば伝えること、そりゃそうだなぁと思った。ただ情報を伝えるっていうのは熱心なジャーナリストさんにとっては違うんだよね。世間の注目を集めて、時には政治を動かしたり、情報で人を助けたり、それがジャーナリズムだって。

元々記者や会社を介す時点で公正中立なんていうのは程度の問題になってしまうけど、僕は現代の情報って割と俯瞰した視点で伝えることを努力してるものと当時は思っていたから結構衝撃を受けた。すごいと思うし、かっこいいとも思わなくもないけど、僕はどうしてもニュートラルに持っていきたがる性質があるのもあって、怖いなぁとも思った。情報を伝えるお仕事の人たちなんだって思ってたけど、伝えることは目的ではなく手段なんだなぁって思った。手段をどのように利用するか、その辺の価値観なんて変わってくるし、何のために伝えるかという目的に至っては個人の信条や社是によっても大きく変わってくる。

記者になる人たちが持ってる使命感なんだよね。それはとても尊いものなのだと思うけど、一歩間違えば扇動になるじゃない?それどころか、わざわざ職業にジャーナリストを選んで生き残ってる人の中には扇動や印象操作を良しとする人もいるってことだもの。意識的か、無意識的かに関わらず。

今回のもなんかそれに近いなって思うの。特に日本の報道は。

 

扇動が無意味だとは言わないけど、扇動はいつも分断を生むし、分断が生むものが同じ繰り返しであるのは近代史が証明してるじゃない?

 

僕は無理に調和と協調を煽るのも扇動だと思うの。そこに群衆的な感情の流れが出来てしまえば理性的な判断ではなくなるから。だからと言って上っ面だけの理性で否定感情を丸出しにした拒絶や排斥は嫌いでね。それこそ理性を愚弄しているように思えてしまうから。

一つ言えるのは、個々が自らの不安や恐怖を直視しない事には先入観は消えないし、理性の純度は上がらないということだろう。集団が共有する感情は流れ、ベクトル的な要素であって、自分が流れていることに気づくためには共有しているものを切らないといけないわけだから。感情って魔法のようであるのにとっても物理的。

まぁほら、こういう時代だからこそ流れの先頭に旗を持って立とうとするジャーナリズムもある、むしろ多いということは気を付けないといけないと思う。SNSにいたっては誰でも旗を持てて簡単に激流が出来上がる上に、それを増幅する機能ばかりついてるからもっと怖いしね。本当に。

 

なんて書いててもさ、それは僕がその流れの外に出たがる性質の人間だからでさ、それは流れの中から見れば寂しい人間の戯言でしかないわけでさ、虚しいよね。

 

 

あとね、いつも通り話が急に変わるけど、マッサージガンを買ったの。ストレッチだけだとどうにもならなかった部分がほぐれて割とすぐ可動域が増す感じがある。機械に頼るのはなぁと思ってたけど、これは機械にしかできないわ。

肩甲骨はここ半年でかなり良くなってるけど、腿裏とか股関節はどうにもならなかったから、これで少しは良くなるといいな。

30年以上の不良姿勢は頑固だね。首よく痛めてたのは肩甲骨回り、腰は股関節から腿あたりが結構影響してたんだなぁと思ってる。柔軟やったり体幹を鍛えるようになって大分良くなってはいるんだけど。

身体を完璧にして森で生活したいな。その方が投網も木登りも何やっても楽しいしね。

 

 

あとね、とっても良い曲見つけたの!


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これほんと大好き。ずっと聴いちゃう。題名は"届かない天の川"とかそんな感じかな?歌がついてるバージョンもあるけど↑が一番好き。

 

作者のCMJは中国の人みたい。どこかメランコリックだけどあどけない曲が多くてとても好き。本当に、こんな世界にずっといたいって思うような曲がいっぱいある。すごくこう、奥底を刺激されるの。何か僕が諦めたものが込もってるんだと思う。

 


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この辺も大好き。曲名から星空と猫が好きな人なんだと思う。