感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

私 から Alan Wattsの受け入れやすさ 二元と拡大率 僕の中の我が強い僕

私、個、自分、我、この数年の変化の中では軸だったもの。二元の外からの見方というのが自分の中で自然になってきてから漠然と、内外という二元、自他という二元を思うことがあった。内外の方は比較的早く今の自分なりに腑に落ちた。内面から外を見るのも、外から内面を見るのも結局鏡を隔ててるっていうだけで同義だし、内側のために外側を重視するのも外側のために内側を重視するのも、結局視点が片側だけに偏ってるからそうなるだけで、なら双方をひとまとめにして一つ外から見てあげれば「どっちでもいいしこれでいいんだ」ってなる。結局のところ外に見る争いなんかを見ると、なんで同じ感情をぶつけて争っているのだろう?っていう虚無感に近い疑問を抱くものだけど、それと同じことが自分の中にも起きているということでいいのだと思う。

 

でもこの知覚の主体としての自、その外側の他、これは上手く踏み込めずにいた。いや、正確に言えばひび割れは生じてた。僕は色々あって自分の中に自分が沢山いる感覚がある人間だから。でもその自分の中の自分たちを見る基準はやっぱり自だった。だからそれぞれの自分の視点を転々とする感じ。

今回ワッツに触れてそもそも私、自分というもの、その観念が思い込み、刷り込みなのではないかと思うようになった。少し前の僕なら拒絶していた捉え方だろう。個を基準にしていたから。逆に今は「あ、こっちでいいな」って感じる。淡い安心感。ということはこの捉え方の土台は整っていて、待っていたのだろう。アラン・ワッツ、前は惹かれつつもどこか拒絶があったんだよね。今は大丈夫。

 

すごく関係ないんだけど、この人本当にいい声してる。youtubeにある講義の録音とかいくらでも聴いてられる。発音も聞き取りやすい。運転中に聴いたりもしてる。

 


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同じようなことを語る人は多いけど、彼の話は僕にとって特段理解しやすい。というのは多分、自然科学のようなベースの上に話すからだと思う。それと、Magnificationって言葉をよく使うけど、どれも見方、捉え方の違いという考えが根底にあるのがとても合う。だから捉え直せるように語ってくれてる感じ。

例えば、精神世界があるっていう前提で話す人は精神世界がないという捉え方を内包できない。でも様々な違いがある中でそれらをひっくるめた視点ではどう捉えられるか、それを提示してくれる感じ。

 

それはワッツが西洋文化の中に育ちながら、東洋思想を学んだという経験からくるものだろう。僕のように完全に物質的なものの見方で育ったけれど、そうでない見方を学びたいという時が来た時に、非物質的なものを重視して物質的なものに否定的な視点を学ぶのは難しい。彼の場合は物質的なものを例えとして非物質的なものを見る捉え方を語ってくれたり、どうして物質的な捉え方ではこうなるけどその限りではないのかという部分を話してくれるから僕のような人間には受け入れやすいのかもしれない。それは双方の視点を持ち合わせている彼だからできることだろう。(極端な話、二元の統合ってそういうことでもあると思う。)

『私』についてもそう。どうして僕らにとって『私』というものが自分そのものだと感じられるのか、そこから語ってくれる。その限りではないということも。

 

ユングが与えてくれたのは潜水艦的な視点だけど、この人は本当に人工衛星的な視点をよく使う。より外側から見た、色んな拡大率の私、我々という私、一部としての私。その中で今自分が私だと思っているものは固定観念ではないのかということ。

言っていることはよくわかるし、確かになぁともすごく思うんだけど、だから死も取るに足らないんだよって言われると、いや、そういう捉え方もできるけど、この僕にとっての死はやっぱりこの僕にとっての終わり感がどうしても抜けなくて、自分の中でそこを行ったり来たりするのがとても面白い。僕僕ってじゃあ君は誰なんだよってなる。双方向から。この我が強い僕は融和できないんだろうか。なぜそこまで知覚の主体としての感覚にこだわるのか。それは多分、それがあるからこそ自分だと思っているからで、それが無くなることに対する不安なのだろう。でも仮に無くならないとしたら?って考えてもすぐそれを誰がどう証明するの?ってなる。難しいね。そもそも我が強いの我ってなんなんだろう。我の意味は分かるけど、自分の中で我が強いとして出てくるのはなんでなんだろう。

 

私と他者、周囲っていうのも面白い。僕にとっては非常に大きなテーマ。色々面白いけど、まだうまく書けない。もう少し深めたい。

 

 

もうすぐラマダンが明ける。まだ数日あるけどこちらはもう祝日モード。

静かに過ごせれば一番なんだけどなぁ。中々そうなってくれない。

えーん。