感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

地に足がつかないわけじゃなかった Kalandra - Concrete Landscapes から

先週からよくKalandraの曲を聴いていた。ノルウェーのバンド。

でね、このミュージックビデオなんだけどね。


Kalandra - Concrete Landscapes - (Official video)

 

[Verse 1]
This place was never meant to be our home
This land was in possession of no one
We settled in belief that seeds would grow
A promise that we’d harvest what we’d sow

 

[Verse 2]
This place was never meant to be our home
This land was in possession of no one
From fields of green grew towers made of stone
It breaks my heart and all that I have known

 

[Chorus]
Silently I walk among these concrete landscapes
Rupturing our roots so we will leave or fade away
Watching my surroundings being ravaged by their greed
Replaced by someone’s vision to create the concrete dream

  

KALANDRA – Concrete Landscapes Lyrics | Genius Lyrics

 

すごくこう、僕がよく散歩している時になる感覚に似てる。コンクリートやアスファルトは僕らが所属する文明の現代的な象徴だと思うけど、それに囲まれている時の感覚。そこにあるはずの土を、この固い瘡蓋のようなそれに阻まれて踏むことができない。どこを見ても人工物が聳え立っている。匂いも音も、全てが支配されてる。それが本当に辛い時が多くある。ここまでじゃないけど、散歩の終盤では結構ふらふらになる。

これだけだとただの外部からの再経験というか共感なのだけど、そうではなく。

 

この曲が絶望というか嘆きと、どこかで知っている希望の感触を行き来するようなところ。この絶望はここが自分の居場所ではないというところからきていて、それは居場所を頭ではない部分で知っているから。

大事なのは、ここが帰る場所でないということではない。帰る場所を知っているからこその迷子だ、ということだと思う。それを改めて思い出させてもらった気がする。

 

人には向き不向きがある。文明社会的な生活が好きで、その中でそれを作り上げていくのに向く人もいれば、僕のように中に入り浸ると色々と分からなくなってしまう人間もいる。関わり方をもう少し見直した方がいいのかもしれない。

 

歌詞のこの部分

Silently I walk among these concrete landscapes

Rupturing our roots so we will leave or fade away 

根が張らないとか、地に足がつかないとか、グラウンディングが~とか、僕も結構気にして色々頑張ってるつもりだけどうまくいかない。正にこのままここに居れば消えてしまいそうな感覚。

 

グラウンディングって検索して最初に出てくるのはこれ

精神世界やスピリチュアルな世界でいうところの、グラウンディングとは「地に足をついて生きる」ことを意味します。 それはシッカリと、「心」と「意識」を現実的な社会に根差して、今この瞬間を生きることです。

引用元

ふと、 現実的な社会って何だろうって思った。

僕は日本での生活、ここでの森の中の村生活、そして都市生活を経験してきた。これら全て現実的な社会であるなら、そしてグラウンディングの定義がこれなら、僕は村ではグラウンディング出来てるんですよね。それなりに行き来が多くて、軸をそこに置いてる時も。

それこそその瞬間に生きていて、現代都市圏の社会生活とは少し違う意味になるものの生産性もある。

 

でも都市に入り浸って社会に縛られている時は全然違う。今はテレワークだから幾分かマシだけど。

 

もっと地に足をつけなきゃってずっと思って焦ってたのだけど、今の環境だからだめなのかも。でもそれが今の僕にとって然るならって思うと凄く気持ちが楽になったし、ちょっと開けたかもしれない。

 

あと、Concrete dreamが意味するのはConcrete realityの中での具体的な夢だと勝手に解釈したんだけど、そっちの意味でのConcreteも僕は苦手。不向き。

 

↑ここまで昨日 

↓ここから今日

 

地に足がつかないというのも思い込みがあるのかもしれない。そもそもは現実的な社会というのが、よくいう社会生活的な意味で解釈されているところにあって、僕はそれに対して地に足がつかないことを、気付けば僕自身が地に足をつけることができないと同義になっていたことに気付いた。

違う。地に足はつく。また固定観念に振り回されていた。

 

自分というものを意識するようになって、それでも何とかこの社会の内側で地に足をつけなきゃという意識があった。でもそれはこの感覚、自分にとって本当に大事なものを否定することと引き換えになっていた。

僕が地に足がつかないのではなく、ここでいう通念的な地に足がつくっていうのをそのままやると、僕にとって大切なことから自分自身を遠ざけることだ、だからつけられなかったんだってこと気づいた。

 

この自分を認めることは何も文明社会の中で地に足をつけることを諦めることを意味するわけじゃない。それが今はなぜだかよくわかる。

『今まで』が一つ外側から全体として見渡せる時、その段階での全てを認め、初めて一歩進めるような気がする。

単に順序の問題だけど、それが入違っていたら次には進めない。自分が一致して初めて、その自分としての次があるのだろうから。 

 

この曲の中で、前半が僕が陥る迷子の感覚であるなら、間奏から後半にかけての部分が本当に大切なものを思い出させられる、そして思い出し、浸る感覚にあたる。それが希望に満ちていればいるほど、切り離された時に辛くなる。

何て言うのだろう。大切な部分を無理やり文章化するのなら、森や自然との繋がりの中での自分を知っている声が僕の奥底から呼び掛け、それに対し芯の方から何かが呼応した時の感覚。かな。昂り、身軽さ、躍動、生きていることの実感としての力強さ、ろ過されたように澄んだ自分。

 

ミュージックビデオの中で、注意して見ると所々にボーカルのKatrineが出てくるのだけど、彼女は知っている側で、語り掛けている側なのだと思う。役者さんは苦しみの中、何も分かっていない僕のようで、その表情に僕はまた別のある人を見るのだけど、それはまた別の話。多分。

語り掛けてくるものが存在なのか感覚の断片なのか記憶なのかなんなのか、僕には分からない。分かりたくないだけかもしれないけど。でもその語り掛けられる感じはとてもよく分かる。少し前は混乱の源だった。でも今は少し違う。

 

ということで、今はこの歌のおかげで何かを受け容れ、何かが認められ、そして一つ外側に出られた感じがする。夢や錯覚なら醒めないで欲しい。

 

Kalandra、とても僕が共感する曲がいくつもあるので、あと2つ貼っとくね!

 

 

これ好き。このLive版の方が音が好き。


Kalandra - Brave New World (Live at Kulturkirken Jakob)

 

Close your eyes and sleep
Ignore all the burdens that you keep
Come whatever may
They could never harm you anyway


Stirrings in the wind
Resonates a whisper from within
Warnings from afar
Telling you to heed the morning star


Waking from the dream
Witnessing the smoke that's rolling in
The end is what you fear
The scent of embers lingers in the air


It's like a web there is no escape from
It's got you trapped and you long for freedom
Every wish every dream was granted
Never knowing what they demanded
You see the wall how it's getting higher
You want to fight but you're all divided
It's not a world anyone could thrive in
Is this the world we were meant to grow in?
Somebody tell me where are we going?


A brave new world will rise
If we do not act upon its lies
Hold your tongues no more
Learn from all the ones who came before


Catch the wind and fight the storm
Through the fury we're holding on
Take your time but not too long
Make it worth the time you own


You woke a fire inside of me
Fanned the flame and made it breathe
You woke a fire inside of me
Inside of me
Inside of me

 

Musixmatch

 

この歌が好きな人はオルダス・ハクスキーによる同名の小説『すばらしい新世界』を読むといいってコメント欄にあったから買ってみた。今読んでる本が終わったら読もうと思う。ディストピアだよ!楽しみ!

Katrineは目線がブレずに何かを見つめてる時がある。僕はこういう人は本当に何かを視界に重ね合わせて見ているのだと思う。本人が意識しているかにかかわらず、視界の向こう側に何かを見据えていたり。それが存在している力強さというのかな。

 

 

これも好き!


Wonderland

 

{Verse 1}
Far out, away from man
I find my wonderland
I fall asleep beneath the trees
Close my eyes as if to leave

 

{Chorus}
And if you wonder where I've been
I have retreated to scale the mountain
Don't worry about me or where I am
I'm in my wonderland
In my wonderland

 

{Verse 2}
Deep down I am at ease
Past the edge of my beliefs
'Cause there's no story without me
I {?}, set them free

 

{Chorus}
And if you wonder where I've been
I have rеtreated to scale thе mountain
Don't worry about me or where I am
I'm in my wonderland
In my wonderland

 

{Bridge}
Inside my mind
I leave it all behind

 

{Chorus}
So if you wonder where I've been
I have retreated to scale the mountain
Don't worry about me or where I am
I'm in my wonderland
In my wonderland

 

And if you wonder where I've been
I have retreated to scale the mountain
Don't worry about me or where I am
I'm in my wonderland
This is my wonderland

 

Lyrnow

 

 僕はずっと僕のワンダーランドに居たいです。