感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

買い出し

ふわふわする。思考モードがないわけじゃないけど長く続かない。 

外界と緩衝材を挟んでる感じ。水の中みたい。

これはこれで嫌いじゃないけどお仕事が…

 

今日は月曜日なので買い物に行った。

こっちでは行動制限はあっても買い出しはok。検問が多数出ているので、車内には1名、マスクをしていないとお巡りさんに怒られる。最悪罰金刑だけど、ここは他州よりも割と緩いので、前もって言い訳を用意して遜って申し訳なさそうにしておけば大概は大丈夫。権威主義が強めな国では遜るのは有効だと思う。植民地精神を受け継いでいるのだろう。

 

買い物はokとはいえ、僕は出来るだけまったり過ごしたいし、ガソリン代も節約になるので食料はまとめ買いする。

 

今日は先ず、地域市場でみりん代わりの酒を買い、そこでしか手に入らない野菜を買った。ここでは酒は自由に醸造できるので、日本で言うどぶろくのようなものも売っている。お酒飲む人は楽しいかも。

 

市場の入り口では消毒機が設置されていて、ミストが散布される中を一人ずつ順番に通る。家畜になった気分と小学校のプールのシャワーの想い出を同時に想起した。

動物を家畜化したのは人なのか、それとも文明なのか。動物を家畜化した人間が背負わなければいけなかったのは、意識せずともそれが自らに当て嵌まっていくことだったのかもしれない。『それ』って何だよ。まぁいいや。

 

この消毒機は地区の政党が提供していたので、ウイルスどうこうというより選挙対策だろう。分かり易いだけに効果は高そう。

 

次に野菜市場に移動。

入り口で検温される。これ意味あるのだろうか。いや、何かやっていることを見せないといけないから各行政機関が見えるようなことをする。意図が先だから意味は後からついて来るのだろう。

 

ここではグレードB、いわゆる形がよろしくない野菜が安く買える。今日はナス(3kg以上入って日本円で80円くらい)やトマト(キロ80円)を買った。あとメロン2個、スイカ、グァバ、人参、シイタケ、トウモロコシ、カラマンシー6kg、唐辛子、ピーナッツ、レモングラス他。メロンやスイカは安くていつでも買えるからありがたい。カラマンシーは絞って酢やジュース用に保存。

 

次は中央市場の魚市場へ。

丁度入ってきたメアジとコサバを1kgずつ、モロの仲間(小)を2kg、コウイカの仲間を1kg買った。

今日はキメジが安く、キロ200円くらい。処理された内臓(胃袋、心臓、肝)が一皿2kgくらい入って200円くらいだったのでそっちを買った。炒めてもスープにしてもとても美味しい。

車の発泡スチロールに詰め込んでからスーパーに移動。ここでも検温。平熱が高い僕はいつもヒヤヒヤです。

無事に入ることができ(本当にチェックしているのだろうか?)、必要な物を買う。ギーを見かけた時にビリヤニが食べたいと急に思い、バスマティ米を5kg衝動買いした。こちらの通常の米に比べると3倍の値段。でもビリヤニはバスマティがいい… 固定観念だろうか?

ふつうのお米も10kg買ったので結構重かった。良い運動。

スーパーの出口ではおばちゃんたちが15人くらいお食事中だった。レストランが持ち帰りのみの営業なので、外で段差に腰かけ、たむろして食べてる。コンビニの前で買い食いしてる学生みたい。

この人たちどうやって帰るんだろう。徒歩だろうか。大変そう。

 

それから中央市場の果物売り場へ移動。市場は通常の出入り口が封鎖され、入り口と出口が別方向に一か所ずつになっている。

バナナ2つと紫芋1kg買った。このバナナは他の市場だと1房約150円はするのだけど、ここではキロ60円で買える。仲買人が多いからどうしても高くなるのだろう。あと干しアミエビも500g買った。通常の干しエビより断然安く、使い勝手が良いのです。

 

出口の先には離島へ帰る人たちの群れ。箱買いの食品、ガソリンのジェリーカン、購入品で生活が見える。ここも移動が制限されてるので大変そう。何より、不法移民が多くいる場所なので扱いが雑。不平等だから成り立っているのもあるわけで、まぁずっとこのままなのだろう。嫌だけどね。

 

次に帰り道にある輸入品が多くあるスーパーに移動。

ここでも行列。どうやら入店人数を制限しているようだ。行列の方が密度高くなってるけど。ここもおでこ検温。体温計いっぱい売れただろうな。

ここでは牛肉と鶏ひき肉、バター、しょうゆ、スパゲティ、ヨーグルト、ココアパウダー、卵を買った。バターは何故かここが安い。全体的に商品価格高めなのに、バターは大きなスーパーより安い。謎。

 

ここの客はやはり層が違う。よくよく考えると、今日は色んな層の人を見たなぁと思った。

最初に行った市場はいわゆる現地の有力民族が多い。生活レベルで言えば中の下だけど、それなりに力は持っている。

次の野菜市場で働いているのは他国からの出稼ぎ労働者が多い。生活レベルで言えば下の上くらい。

 

魚市場は現地民主体だが、民族構成的には偏っている。元海洋民族。彼らは政治的な力が弱め。

魚関係も肉体労働はやはり出稼ぎ労働者。同じ出稼ぎでもこちらの方が余裕が無い人が多い。何故だろうか。

次のスーパーに居たのはいわゆる市民たち。幅は広いけど、車を持っていない人が多い。近場のアパートに住み、市内で完結している人達。

最後のスーパーは富裕層や外国人。余裕のある人が多いかと思えば、インド系のおじちゃんが駐車場が空かず怒鳴ってた。イライラしてる人はどこにでもいるんだなぁと思った。

だからどうということもないけど、まぁ色んな人がいるなぁと思った。

民衆は層に関係なく、今は一丸となっている。この行動制限は現政権にとってはチャンスであり、爆弾でもあるだろう。だからこそ政府は甘えてしまうかもしれない。行動制限期間の再々延長も十分あり得るなぁと思った。

 

 

お買い物は全部で4時間かかった。

普段より色々買ってしまうのは、それだけストレスが溜まってるんだろうなぁ。

思うようにお出かけできない分お食事は食べたいもの食べたいね。

食べることもリフレッシュだと思う。こういう時は変化をつけて冒険したくなる。情景は色々なところへ誘ってくれるから。それを身体も求めているということだろうか。