どんな情報もどんな刺激も、僕が勝手に知覚して錯覚しているにすぎないのであるのなら
天使の羽のような柔らかさで僕の肌を優しく撫でる微風
その心地よさに誘われる安らかさ
澄み切った空間に寄せては返す白いさざ波
それを眺めている内側の自分
落ちる意識の中、沈む感覚から反転するこの上ない軽い感覚
その度に痺れ、蕩けるような感覚に身を震わす僕の脳
何とも言えない心地よさと共存する不思議な恐怖感
悪戯に揺れるカーテンから覗く、眠りに落ちるには明る過ぎる日差し
沈んでは浮き、寄せては返し、落ちては覚める中で感じる、天使でも宇宙人でもいい何かが僕を抱き、引き揚げようとしているような感覚
これ以上に僕にとって事実であることはあるだろうか?
そしてその事実は誰とも共有することができない、僕だけの世界にある瞬間であり、そこにしかない宝物
それは至高の優越の甘みと、もどかしさの苦みが完璧な配分で混在している花の蜜のような味
とっても素敵でグダグダな日曜日
月曜日という現実が、別の世界の事実が、それを殺そうと憎しみに満ちた顔でこちらを覗きながら刃物をちらつかせる
そうやって嫉妬深いから君とは仲良くなれないというのに
どうやったら君を殺せるのだろうか