昨夜珍しい体験をした。何ということはない金縛りの延長なのだけど。
多分夕寝があって眠気が少ないのに、風邪とリラックスで意識が落ちていったからだと思う。隣で妻の寝息が聞こえていたのも一つの要素だろう。対外離脱の手順で外界の音に集中するというのもあったから。
最初はトランス状態と覚醒状態を行ったり来たりしてた。
あ、珍しい状態にいるなと思って金縛りを楽しんでた。でもあまりに長く続いてやめるにもやめられないので、叫んでみても内側で反響するだけで外界に反映されないようだった。そのうち自分が叫んでいるのか誰かが叫んでいるのかわからなくて少し恐怖感が出た。
その時にいったん覚醒した。でも名残惜しくてそのまま落ちていくと、またその状態になった。
今度は足を動かしてみようとするけど動かない。
動かないどころかそっちに意識がいったら、今度は下半身の中にエイリアンがいるような、足が自律して色んな方向に突き出していくような気持ち悪い感覚になって楽しくもあり怖かった。それを何回か繰り返した。でもやっぱり感触が気持ち悪い。
その後はまた抜けられなくなって、下半身が勝手に動くの気持ち悪いし、叫び声は響くしでやっぱり怖くなって妻を起こそうとした。でも身体が寝ていて動けない。
身体をひねって妻をつかんだと思ったら別の、髪の毛の長い女の人がいる。その人に押さえつけられて動けない。
でもそれは怖くなかった。あからさまに昔見たお化けのイメージが反映されていたから、やっぱり僕の内側で起こってるんだなって冷静になった。
多分僕がお化けを知らずに宇宙人に恐怖を抱いて幼少期を過ごせば宇宙人を、そうでなければ集団ストーカーでも出現していただろう。鍛錬すればかわい娘ちゃんを召喚できるのだろうか。
結構長い間そうしていた。でもやっぱり体が動かないのは恐怖が付きまとう。
暫くして妻が寝返りをうった時に覚醒した。妻は寝返りをうってなかったけど。
こういう体験は本当に面白い。色んな可能性が広がる。
お化けのイメージはやはり心の中に住んでいるのだろうなぁと思った。それが実際の世界の何かに作用を受けて見えたりするのかな。イメージだけこちらにあってどこかで繋がっているとしても不思議は何もない。
なんかこう、可愛いもので上書きできれば楽しそうだけど、恐怖に対するイメージに適用されるのだろうからそれは難しいだろう。
こういう体験の中で、自然の中で感じる様々な恐怖や畏敬の中で多様な妖怪が生まれていったのかなとか、色々想像すると楽しい。非生産的人間の本領発揮の場である。やっぱり極めたいなぁ。
ちょっと怖かったけどすごく楽しくて嬉しかった。
どのくらい嬉しかったかというと、昔市役所の夏祭りイベントのカクレンジャーショーでカクレブラックと握手した時ぐらい嬉しかった。