今日は刺し網を3枚仕掛けた。7インチ目、5インチ目、4インチ目。
僕は釣りも好きなのだけど、刺し網も好き。僕は職業漁師ではないので、釣りも刺し網も本来は魚を獲って食べることに目的がある。
獲った時の興奮や満たされる射幸心、そして調理した時に満たされ、食べた時に満たされ、振る舞った時に満たされる。
その満足感が経験となるからまたその行動を繰り返す。
次第に満足感を得る部分が変わる。試行錯誤や準備(中の想像)で満たされ、釣りの時間や刺し網を仕掛ける時間に満たされるようになる。僕の場合は。
そうなってくるとそこまで魚が獲れなくてもよくなってくる。獲れれば嬉しいけど、それよりもその前の段階が大事になる。
自然に囲まれ、五感とイメージや経験を頼りに場所を探してる時、この時が一番楽しい。こっちが目的になる。
買い物も旅行も同じ。ネットショップを彷徨ってる時やホテルの予約をしてる時。それと一緒かな。
釣りは小学生の頃から色々やったけど、結局夜のぶっ込み釣りに落ち着く。仕掛けを投げて砂浜でぼーっとする時間はとても幸せ。時々魚が釣れれば尚嬉しい。
夜釣りは日本での話。こっちでは蚊が多くて落ち着かないので時々やる程度。その代わりにやっているのが刺し網。
職業漁師やる気はないので、魚を食べたい時にやる感じ。余計に獲れたら売るけど。
下流部なので潮汐や上流の雨の状況にもよるのだけど、大概は夕方仕掛けて朝回収する。仕掛ける場所を考える時間も楽しいし、仕掛ける時間も楽しい。でも一番良いのは今のようにワクワクしながら寝れるところ。夜の延縄や置き針も似たような楽しみがある。
魚や仕掛けのことを思いながら布団に潜り、微睡みの中夢に見て、ニワトリの声で目が覚め、鳥の声で布団から出て、ナタを持ったらそのままボートに乗りエンジンを回す。薄明かりの霧の中肌寒い風を受けながら回収に向かう。パーフェクトな朝。
7インチは一昨日から2連敗中(80ポンドのラインを2か所突き破られていた)なので、今日は少し緩めに仕掛けてみた。流れの状態によってはそれでも張ってしまうのだけど、絡まる確率は高くなる。
想定される犯人は2種。ウラウチフエダイかバラムンディ。ワニはもっと広く破れるから違う。
明日こそ犯人の顔を見れるかなと楽しみだけど、見れない方がこのもどかしさとワクワクをもっと長く楽しめるかもしれない。
カニカゴも修理して2つ仕掛けたのでおかずには困らないだろう。
あと一週間したら街に帰らなきゃいけないけど、今はそれを忘れてお仕事も程々に過ごしたい。