感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

引きこもりというレッテル

引きこもりという定義を作って、人をそれに当てはめてレッテルにしてしまうのはどうなのだろう。レッテルになるとどうしても『引きこもり』と『引きこもりじゃない人』を二分化する為、引きこもりじゃない人にとっては引きこもりは自分とは違う存在となる。それは引きこもりを社会の問題と捉える時、無意識に自分を正当化するとともに、引きこもるのは引きこもりに問題があるという思考や態度に結び付くことが多いと思う。それは結局レッテルを強化したり、対象を無意識に殴る暴力になってしまうような気がする。

 

そういう人たちが好きな『我々』には『我々ではないもの』の条件がその社会ごとに通念として存在する。社会の問題と捉えるなら、一度その無意識の線引きを見直した方がいいと思う。

僕は『我々』という圧力は嫌いだけど、それは分別がないから。我々は同じ地球人で、我々は同じ日本人(定義は色々あれど)で、日本の社会と関係を持っている。我々として『引きこもりという社会問題』に対しいてできることは何だろう。

先ずは僕は、同じ社会と関係を持っている人として、引きこもりか外に出ているか、仕事をしているか、仕事をしていないか、そういった線引きを取っ払って社会問題を見つめることが必要だと思う。その線引きがなくなれば、『引きこもり』というレッテルは勝手に作られた線引きで、それはただの社会の中で個人に起こり得る『現象』と捉えることが出来ると思う。

 

個人によって度合いは違っても、人の個々を様々な傾向の集合だと考えれば、多かれ少なかれ誰にでもその現象が降りかかる可能性はあるという事に気付けると思う。現象はその『状況下において』は自然に起こり得るものなのだから。

 

 

我々は誰でも引きこもる可能性がある。その前提に立って初めてどういう特徴・傾向を持った『個』が引きこもる可能性が高いのかという話ができるのではないだろうか。

その延長で初めてその人達の多くがなぜ家・自室から出ることも難しくなってしまうのか、なぜ多くが家族とすら話すことが難しいのか、といったことも考えられるようになるのだろうと思う。

 

『引きこもる可能性』が『リスク』かどうかも状況によって相対的に考えないと、引きこもることはリスクという先入観に繋がって暴力になる。人がそれぞれ生きていれば状況もそれぞれ生きている。それは一般化できるものではないと思う。

 

ただその『現象』は一般化しなければ捉えられない。人が引きこもりるという現象は、我々の関係する社会で一定の割合で起きる。一定の割合で起きるのであれば個人のエラーではなく、社会システム上の必然だろう。であるならば我々と社会の在り方の問題であって、現象の起きる『状況』に目をやらないといけない。

引きこもる個人は相対的に増えたり減ったりする中の1人で、ある側面から見れば被害者。しかしその被害者が個である以上一般化は出来ない。何故Aさんは現象の矛先になったのか、なぜBさんは現象の矛先になったのか。それは単純な小さな現象たちが複雑に個に影響した結果でもあり、それ自体が現象でもあるのだと思う。

眠いから何を書いているのか自分でもわからなくなってきた。

 

とにかく、個人をレッテルで捉えれば現象も捉え損ねるし、その個人の置かれた状況も見誤るし、その個人そのものさえ歪んで見えてしまうかもしれない。結果、それぞれの関係である『人と人』『人と家族』『人と学校』『人とそれぞれの社会』の生きた関係において、良からぬアクションが引き起こされてしまうのではないかな。その先には痛みしか見えないよ。という事を言いたかった。

大事なのは『私』『私たち』『我々』がそれぞれどう現象を見極め、それが起きる『状況』と対峙するかであって、個人や家族など、より小さい集団に問題を擦り付けることほど悲しいことはないと思うのです。

 

今の世間と『引きこもり』やその他のレッテルの関係は、レイプされた少女を石打刑で裁くための『不貞罪』とそんなに大差ないと思う。不貞罪の少女を殺せば問題が解決されてスッキリするんだけど、また同じ少女が出るのはなんでだろうなぁって言ってる。レッテルや周りの目に囚われるから名誉殺人なんて悲しいことも起きてしまうのに。

場所や時代が変われば常識も変わる。そんな不安定なものに裁かれるのは理不尽。

 

今日は祭日だから楽しいこと書こうと思ってたけど気づいたらこうなってた。眠いので自分で何を書いてるのか理解してない部分がある。

明日こそは楽しいことを書こう。

 

*追記

今日拾ったMeme。

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理不尽だけど分かり過ぎて笑ってしまった。どこも同じなんだなぁ。