感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

アトピーから思い出したこと 罪悪の記憶

急に思い出したこと。

小1か小2の時、どっちだかはっきりは覚えてないんだけど、クラスメイトの女の子を泣かせてしまって先生に呼び出されたことがある。

 

その子は割とアトピーが酷い子で、そのことをいじられたりしてかわいそうだった。その子に対して何て言ったか覚えてないんだけど、僕がその子に対してアトピーのことを冗談半分で何か言った。

僕の意図は同じ症状を持ってる者として変な仲間意識(シンパシーと言うよりはエンパシー的な何か)から「気にしすぎないで欲しい」っていう感覚があった。見た目にも似た状態で同じくいじられてる僕がアトピーについて何か言ったら(馬鹿にする意図はないんだけど、馬鹿にするようなことを言ったのかもしれない)ブラックジョーク的な感じでウケて元気出るかなっていう、わけのわからない思考回路と妙な自信が重なって生まれた言動が悲劇を生んだ。

 

馬鹿にする程のことを言った覚えはない(そこ気にしてるの?)んだけど、アトピーを気にしている子には言っちゃいけないことを言ったんだと思う。その子は女の子だったから余計にそうだよね。我ながら子供は残酷だと思う。

 

僕自身は物心つく前から酷いアトピーだったから、痒いこと以外全く気にしていなくて、それで泣いてしまうのは全くの想定外だったのを覚えてる。

後で聞いた話だと同じアトピーの僕から、僕より酷いと馬鹿にされたように感じたらしい。当時の僕には理解不能だった。先生含め周りが僕の首筋とか肘裏を見て、僕のその発言の意図を理解しないのも理解不能だった。

 

人前ではなかった。その子に対して一対一で何か言ったんだよ。それでその子が泣いてしまって、内心あわわわってなってる内に他の子たちがきて、~が泣かせた、ひどーいって言われて。

僕はといえば本心など言ってなるものかという意固地モード。こうなったらな犯罪者として振舞うしかなかった。何故だかはわからないけどそこは負けられない。(僕は大事な裁判で「太陽が眩しかったから」と殺人の動機を述べる気持ちが分かる気がする)

そんな僕を尻目に、みんなその子を心配して(こういう時ばっかり)職員室かどこかに連れて行って、僕は取り残された。

 

その後職員室に呼び出された(人生初)のも納得いかなかったし、僕はその子を励ましたかったなんて口が裂けても言いたくなかったから、だんまりを決め込んだ。

それなりにいい子だった僕がこんな発言をしたことに先生も困惑したようで、注意された程度で怒られはしなかった。

 

色々納得はいかなかったんだけど、でもその子を泣かせてしまったこと、悲しませてしまったことはとても辛かったのを覚えてる。The 罪悪感。人が悲しむのを見るのがダメな僕にはとてつもないダメージだった。その子が悲しむのが嫌でした発言で、僕がその子を悲しませて傷つけてしまった。

当時はいい子という自負もあって、先生の期待も感じていた分、裏切った感覚も残ってる。それも罪悪感。今なら「知らねーよ」って頭では思い…つつも結局ダメージを受けるんだろうけど。進歩がないね。

 

結局は誰にも理解されないことにプンスカと寂しさを感じながらも、泣かせてしまったことは本当に反省していたから、真摯な気持ちでごめんねを言って一応の一件落着だったと思う。釈明はしなかった。昔から変なところでプライドは高かったから、注意されてる最中もノーダメージを装ってた(大ダメージ)。

 

今でもあの夕方前の薄暗い職員室の廊下の空気、僕が注意されてる後ろでこそこそ覗いてるクラスメイト、その時に感じた何ともいえない複雑な感情は結構はっきり残ってる。

 

それからというもの、かなり言動に慎重になったし、思ったこともできるだけ言わないようになったと思う。今思えばそこが大きな転換点だった気がする。

理解されないこと(当時の感覚では)もその頃から学びはじめたし、人によって捉え方や感じ方が違うことや、口は災いの元ということが刻み込まれたし、何より、傷つけてしまったことはより深い部分で恐れに直結したのだろう。

覚えてる範囲では、思ったことをそのまま出さなくなったのはこれが一番最初のきっかけ。その後も積み重なっていくんだけどね。

 

因みにその子とはその後は同じクラスになってないけど、会えば何もなかったように話すような仲だった。連絡は取らないけどfbのフレンドの中にいる。元気にしてるかなぁ。