感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

「思考に気をつけなさい~」から マザー・テレサ 押し付けられる格言

「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから~」というクォートを時々目にして、その度にこの人の考え方は合わないなぁと思ってた。

そういう人も確かに居るのだろうけど、誰もがそうだったら苦労しないんだよなぁ。それを運命に繋げるのも何か嫌だなぁって。

マザー・テレサの言葉だということで、マザー・テレサとサイババが頭の中でごちゃごちゃになって記憶されてる僕は整理しようと思ったわけです。チャリティをする人がこの考え方なのもちょっと納得いかなかった。

 

ということで先々週かな、マザー・テレサ関連のクォートを色々探してみたけど、冒頭のは見つからなかった。興味深いことに彼女のクォートを読んでいるうちに、共感を持つ部分が多かったわけです。それまでは冒頭のイメージとサイババのイメージで全然良い印象は無かったのだけど。

 

批判もそれなりにあるけど、言葉に含まれる成分からは友達になれそうだと感じた。もう死んでしまってるけど。愛という言葉が好きだけど過信しているわけではないと感じたし、セイントでありながら、神を信じることが即ち内側の声に従う事という感覚を持っている人。冒頭の短絡的な格言と相反してるものだ。

 

それでもって結構調べたのだけど、冒頭のはいくら探せど出てこない。そこでふと、日本語で調べようと閃いて「思考に気をつけなさい 原文」で調べたら、これがマザー・テレサの言葉ではないことをまとめてるブログが出てきた。

結論的には、この言葉はマザー・テレサではなく別の人の言葉であって、日本でしか流布されていないということ。

 

可哀想。いつものことだけど、人は有名になると言ってもいないことで全然関係ない外国人に勝手に人柄について判断されるようになってしまう。その言葉が彼女の性質とはかなり食い違ったものだけに、僕だったらその恥辱に耐えきれないだろうなと思った。死んでるんだけど。

 

言葉には手垢がつくものだけど、誰の物かわからない言葉に色んな手垢が付いてできた力太郎を、死後勝手に自分の子供と押し付けられ、「あれ力太郎の母ちゃんだぜ」って言われる内に自分=力太郎の母になってしまった的な。かなり強引な例えだ。

無情な世界。

 

せめてその格言に心を動かされたなら、それを言ったとされる人本人について少しでも調べるのは普通ではないのだろうか。人が分からなければその言葉の重みが深まることもないと思う。言葉に求めるものが人によって違うのはいいとして、でもあまりに言葉や情報ばかりが独り歩きする。言葉を武器にばかりしようとするからではないだろうか。

まぁいいや。

 

サイババとごっちゃにしてたことと、冒頭の格言で嫌なおばちゃんのイメージを持ってしまってごめんね。

サイババも興味出てきたから近いうちに調べてみようかな。

 

最後に気に入ったのを二つ貼ってみる。これらも本当はこの人が言ってなかったりもするんだろうな。翻訳の問題はあるだろうけど、より確実なのは著書をあたる事なのだろう。そんな気力ないけど。

 

これ好き

“We need to find God, and he cannot be found in noise and restlessness. God is the friend of silence. See how nature – trees, flowers, grass- grows in silence; see the stars, the moon and the sun, how they move in silence… We need silence to be able to touch souls.” – Mother Teresa

 

https://everydaypower.com/quotes-by-mother-teresa/

 

この人、孤独に関して似たような言葉をいくつか残してるけど、もしかしたらこの人が利他的に、チャリティに、そして与える愛に生きようとした理由の一つなのかもしれないなと思った。

“Being unwanted, unloved, uncared for, forgotten by everybody, I think that is a much greater hunger, a much greater poverty than the person who has nothing to eat.” – Mother Teresa

 

https://everydaypower.com/quotes-by-mother-teresa/

 

この種の愛を語る人は強い孤独の世界を知っている。そして内側の静寂を求めている。面白い共通点。何か鍵があるかもしれない。