多様性多様性ってよく使われているけど、結局使われ方が不寛容に対する寛容にしかなっていないんだよね。これは寛容を正義とするために不寛容という悪を裁く、そのために多様性という言葉が振り翳されているに過ぎない。だから多様性という言葉なしにこの対立は成り立ってしまう。
寛容を広めたい側にも色んな人が居る。寛容さに正しさを見ている人、不寛容に恨みを持っている人、寛容な世界に希望を抱きたい人、自己の不寛容から目を逸らしたい人、…。正しさは常に正しくない範囲を必要とする。善は常に悪を必要とする。土俵のように反対側に敵を必要とする。
多様性の対義には非多様性、同質性があるのだろうか?
結果的にそう見える部分もある。同質性が増せば違いが排除され、結果的に多様さは失われていく。でもこれは拡大率の問題でもあるから、直接的な対義の関係ではないと思う。
多様性というものを自然の中で見てみればわかるけど、多様性というものは気付きなんだよね。本来物事は多様にできている。それを認識すること。それが多様性だろう。
多様性を認めよう!ではなく、多様であるという前提を認識することで、違いもあるってことだよ、それを乗り越えるためにお互いに優しくなりましょうね。っていうある種の気持ちが本来の多様性という言葉にはあったはず。違いを越えたハーモニーあっての生態系だよって。最初はそうだったはず。他の思想もそう。初期の提唱者の段階では祈りがある。Thoughtやphilosophy として始まる。でもそれは人々の手に渡ると変質し、大きくなるに従い、集団にとっての正しさや主張を伴ったイデオロギー化する。なぜなら彼らが伝搬する原動力になるのはその自己にとっての都合の良さの部分だから。必然的な変質。
本来、多様性は正しさとは関係がない場所にある。それはただの前提であり認識だから。
でもマイノリティの側からしたら、まぁ無自覚に虐げられた積年の恨みやら縋るものができた安心感やら色々あるのも当然な話で、それでもなんとか社会の中で生きてきた意識がある=普通や常識に縛られている、そのため二元に絡め取られてしまうし、アイデンティティにまで結びついてしまう。
ほら見たことか、多様性こそが正しいのだと。
それは仕方がないことでもある。彼らは正しさに縛られてきたわけだから。でもだからこそ、その環状を生む自己の内面に意識的にならないと、二元の渦の中に閉じ込められてしまう。ともあれ、こうして土俵が出来上がる。
ここで土俵の反対側にまず乗せられてしまうのが、この変化を伴うムーブメントに不安や恐怖を感じている人たちや、寛容を振りかざす人たちに違和感を覚える人たちで、反射的に土俵に乗ってしまう人が多いのだろう。
こうして多様性という名目で寛容ー不寛容の対立が出来上がる。そこでは誰も多様性など見ていない。不毛だね。なのにこのすり替わりに誰も気づかない。
最近では共生という言葉も同じ用にすり替えられて使われている。
共生というのも同じく本来は前提であり認識。それを人は自然の中に見出し、そのハーモニーを、人々が違いを乗り越えて共に生きられたらいいねってことで自然科学から持ってきたのだろう。
でもこの共生という言葉も結局寛容ー不寛容の対立軸の代理戦争の表で、スケープゴートとして消費されている。誰も本来の共生とは何かを見ていないし、最初にこの言葉を人々の社会に当てはめようとした人の思いにも無頓着だ。
僕達が自然に見ることができる共生は結果である。どのような利害関係がある関係であれ、結果的にその関係に依存して生きているなら共生。その始まりは見ることができない。だから既にある形を共生社会だと再認識を促す意味で使うことはできても、新しく集団を導入して共生しようねっていうのは意味が変わってしまう。
共生と同じく生物が共存のために使う戦略で、より多くの種の生態となっているのが棲み分け。棲み分けこそこの社会で必要なものとか言うと、また都合の良いように解釈されて世の中に伝搬されていくのだろうけどね。
社会のテーマは往々にしてこの種のすり替えと二元的な対立に回収されていく。まぁ皆純粋で優しく、不安の中生きているのだろうね。
まぁいいや。
Chat GPTに勧められてた本の中から、リルケのマルテの手記、シモーヌ・ヴェイユの重力と恩寵、荘子の内篇、メルロ=ポンティの眼と精神を買った。
マルテの手記だけKindle版で、あとの3つは中古で安いのを知人の住所宛てに買った。次来た時に持ってきてもらうのを楽しみにしながらマルテの手記を読む。
鰹節も持ってきてもらいたいけどあんまり頼むと悪いしな…
今夜は皆既月食!今は小雨だけど雲は薄めなので満月は見えてる。起きてたら見ようかな。天体イベント運悪めだけど月食は割といつも見れるかな。流星群と違って月は明るいからね。
今週はこれよく聴いてた。好き!
薄曇りだったけど雲の切れ目でなんとか見れた!


