知人が昔バックパッカーだった頃タイでマジックマッシュルーム食べた時の話をしていて、色々と歯止めが利かなくなるから、友達と順番に一人ずつ食べたんだって。
それを聞いて、僕が泣けないのはそういうことなのかと思ったの。
決壊、感情のダム。
中に溜まってるものそのものが怖いのもあるけど、方向性が違ったのかもって。感情の開放、一人で安心できる時に試してたのだけど、そもそも一人の安息と誰かが居る安心は違う。錯乱状態になるかもって分かってることを一人の時にやろうとしてもコントロールしてる側は拒否するよね。その安心は違うのだから。
温かい安心感。あの人の、姉さんに貰ったその感覚が浮かび上がるのはそのせいだったんだって思った。身を預けられるその感覚がパンドラの箱の鍵なのだろう。
でもあの人はもういない。代わりはない。一人で再現できるのだろうか。やっぱり怖い。死ぬより怖いことが沢山ある。それが問題。
一番困ってるのは、多分その閉じ込めて溜まってる感情の中に自分の一部を置いてきちゃったこと。そうすることで耐えたわけだから仕方ないのだけど、それを続ける限りどこか欠けていて繋がっていない自分を生きていてね。あの頃の比じゃないとはいえ辛いものは辛いんだよね。別の種類の辛さ。
置いてきたのは一部?どちらが一部なのだろうか。僕の方が作り物のような気がしてしまう。だって、あの頃は確かに代わりでしかなかった。大事な方は仕舞い込まれたのだから。何でだろう。それ以前の記憶はあるし、感情だって戻ったのに。繋がってないことがこんなにも。
決壊、EMDRっていう療法を受けていた時に一度あった。全部が崩壊したわけではなくて、記憶の氷河の一部が崩れて当時の感情やら何やらが一気に出てきた感じ。一部なのに、本当にパンドラの箱のようだった。フラッシュバックも辛いんだけどさ、こっちは解離して隔離されてた、今の自分には思い出せない記憶ごと当時の自分がバーッと押し寄せてくる感じで、錯乱というか、カオス以外の何物でもない。当時は多分、薬飲んで無理やり意識落としてやり過ごしたんだと思う。今じゃ想像もつかないけどね。
生き残るために後払いにした苦痛の負債。そう考えるとまた生きていることを肯定できなくなりそうだけど、体感的にはそんな感じ。
精算しなきゃピリオドが打てない。そんな契約した覚えないんだけどな。
そりゃやったのは別の僕なのだろうし。それで仕舞われたのも別の僕。自我がさ、やっぱり分裂してるんだよね。そんな中でこの僕はその時作られたのか、取り残されたのか、とにかくこの作り物感は起源がそこになっちゃってるからなんだと思う。
セラピーとか通わないとだめかな。でもプロだから身を預けられるかってそういう問題でもないんだよね。それに、本当にプロなら触れないという選択肢を選ばせるだろうしね。だって、生活に支障なく生きてるのだから。今の僕は。不自由してるのは過去の僕なわけで。
でもいい加減、自分で閉じ込めておいて迷子だなんて、滑稽だよね。閉じ込めた?どの自分が自分なの?全部なんて言うのは虫が良すぎる。それに、今の僕が本当に僕と言える範囲はあまりにも小さい。別のお皿に一切れだけ移されたピザ。それが僕。
バラバラに切れてるのは別にいい。ただ大切なピースが抜け落ちてるから、一切れ一切ればかりが目立ってしまう。
もう大分見えてるのに手が出ない。少しでも溜め込んだものを外に出すことを望んでいるのにやっぱり怖い。多分レイヤーになっててさ、上澄みはほとんど出きってるんだよ。ここで何年もかけて出せたのも大きい。上澄みが抜けたから中が見えるけど、それより下の沈んでたものはやっぱり重い。だからより明確に怖い。
まぁでも何が言いたかったかと言えば、自分でも不思議なほど他力本願というか、「助けて」っていうのが浮かぶ理由が分かった気がするってこと。身を委ねないと解くことができない種類の緊張だから。この時点で正攻法は詰んでるんだけど、じゃあどうしたらいいかってことだよね。
まぁ、そんなところ。
久々なのに無修正が過ぎるからお空でも貼って誤魔化しておくね!
巻雲がほんとに好きなの。雲はどんな創作よりも自由だと思う。
あとこれはこの前夕方停電した時。
電灯のあまりない夕暮れは本当にきれい。停電って好き。困る人も沢山いるのだろうけど、沢山のいつもと違う景色が見える。建物がいつもと違う主張のない影になって存在を主張してる。
これもその時撮った写真。
夕暮れの雲も好き。この星夏の大三角形じゃないし何だろうなぁって思って今調べたんだけどね、冬の大三角形みたい。ここからだとこの時期にこんな風に見えるの初めて知った。
上がプロキオン、左下にシリウス、右下にペテルギウスで傾いてない綺麗な三角形になってる。
地球が勝手に動いてるだけなのに場所によって見え方が違うのって面白いよね。
雲とか空の話してると元気になってくる。
最後に最近知った曲貼っとくね。すごく好き。
何かこう、深い深い水の中に沈んでるみたいでとても落ち着く。
どの自分が聴いてるのかわからなくなる感じもあるけど、それでいいの。
この人はアイスランドの人みたい。何かわかる。この曲が入ってるアルバム"Birds of Pray"っていうんだけど、素敵な曲がいっぱいなのです。