感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

孤独感 から テレパシー 切なさ Doja Cat - "Mooo!"

孤独感って天気のよう。何となく読める時もあれば急に来ることもある。今は何だろう、真冬と言うよりは葉が散りかける秋のような感じの孤独感。柔らかい静けさ。時折吹き抜ける冷たい風。

この寒さを人々はどうやってやり過ごしているのだろう。みんな孤独なの?そうでもないの?そんなことすら分からない。切ないね。

 

こういう時に決まって思い出すのは小さな頃なんだよね。寂しかったのかな。わかんないや。いつも独りだった。家族と居ても独りだし、友達と遊んでいても独りだし、何かの行事で沢山の人と何かしてても独り。独りじゃないじゃんって思うかもしれないけど、独りは独り。別に誰かと居たかったわけでもないんだけどね。

それでも人と過ごしてとても楽しい時間っていうのはあって、でもそんな時間はずっとは続かないから、もっと独りに戻ってしまう。昔から何も変わってないってことなんだろう。

 

色んな孤独があるのだろうか。人と過ごしていれば感じなくなる孤独とか、そういうのもあるのかもって世の中を見てると思う。

僕のこれは人と過ごしててもあまり変わらないやつ。コミュニケーションの成り行きによってはより意識しちゃってもっと孤独感が強くなるかもしれない。

自己開示しないからってわけでもないと思う。だって自己開示なんてしたところで何が伝わろうか?出たな。

それにしても捻くれてるなぁ。でもまぁわかる。そういうやり取りで伝わる事にはあまり意義を感じないわけだね。ただただ煩わしいとも思ってる。そして何が伝わろうか?なんて言葉が出るなら、伝わらないと諦めてる何かがあるわけだ。でもそれはもう薄っすら見えてるよ。

青空に浮かぶ雲。夜空に浮かぶ月。その光景から湧き上がる気持ち。そりゃ確かに伝わらないね。平安時代の人間?でも確かに、和歌なんかを読んでもとても切なくなる。伝えたい気持ちが言葉を生むわけだし、和歌ってその純然な形でしょ?当時の人はどんな気持ちで詠んだんだろう。

気持ちや情景と言う莫大なサイズの情報を言葉っていう、しかも型のある、いわば二重の型枠にコンパイルするわけでしょ。想像しただけで胸が苦しくなるほどの切なさ。

 

どうしたら切なくないのだろう。

同じ種類の孤独と孤独なら、孤独でなくなるわけではないけれど、穏やかな時の中で寄り添えるだろうか。孤独は人生そのもののようなものだから、結局はこの瞬間が一番孤独に意義が生まれてる時なのかもしれない。切なさも優しい微笑みに変わる瞬間。

 

孤独自体はなくならない。自分が自分で在ることに端を発しているのだから。

これは人間が言語を通じてばかりでしか意思疎通できない内はなくならない孤独なのだと思う。テレパシーでも使えたならって思う。憧れるよね。テレパシー。SFだと宇宙人がよく使うよね。あれにも種類があるのかな。すーっと全てを感じ取らせるタイプ(これは何かのガンダムでもあった気がする)もあるし、記憶そのものを移植するようなタイプのもあるし、経験として光景を埋め込むようなのもあるよね。いずれにせよ情報量は言語とは段違い。

テレパシーってただの願望が生んだ概念なのかな。ユングもテレパシーって言ってるよね。共時性とか集合的無意識とか夢が広がるけど、ユングという人は彼そのものがとても深い孤独の中に居た感じがするから、色々こう思ってしまう。

 

人間も進化したらテレパシー使えるようになるかな?

利便性が向上すれば向上するほど必要性が薄れるものならば、逆に退行に向かうのかもとも思うけれど、その利便性の向上が言語の限界を見せてくれるのなら、そういう方向に向かわないだろうか。

何のために?そんなことやり取りしなくても死なないし、人類は繁栄したし、文明は発展したし、そう考えるとやっぱり難しいかな。こんなに寒くて切ないのにね。

 

切ないってよく思うけど、そもそも切ないとは何なんだろう?疎外感とは違うよね。内外の温度差を実感した時に感じるかな。自分っていう箱の内側が分かるのは自分だけってことを思い知る瞬間と言うより、ああやっぱり隔たりがあるんだな、でもそれも仕方ないなっていう諦めに似た許容のようなものがある時にとても切なくなる。

独りが当たり前でも、そこに心地良さがあっても、同時に寂しさや切なさや寒さもあるんだよね。でもだから感じる美しさっていうのもあって、それって素晴らしいことなのだと思う。色んな部分で、人間という存在はそういうものを積み重ねてきたし、それぞれが繰り返し経験し続けてるものだと思うし、何かを生んだり原動力になったりするものだし、そういった意味でも寂しさや切なさっていうのは人間にとってエッセンシャルな部分があるのかなと思う。

冬の寒さが新しい情景を生み出してくれるように、この時々やってくる寒さも何かを生んでくれるのかなとは思う。寄せては引き、沈んでは浮き、そういう類のものだから、孤独感も楽しむぐらいがやっぱり合うのだろう。

 

 

これ久々に聴いたけどやっぱり好き。


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原点にして至高だと思う。

売れて活動費ふんだんになってもグラミー取ってセレブリティーになってもこの心は忘れないで欲しい。