感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

孤独 から ”Ritorno - Egor Grushin"

“Loneliness does not come from having no people about one, but from being unable to communicate the things that seem important to oneself, or from holding certain views which others find inadmissible.”
― Carl Gustav Jung  "Memories, Dreams, Reflections"

 

そうだよなぁと思うんだけど、その自分にとって大切なものっていうのが深めれば深めるほどどんどん共有が難しくなっていくっていうのは結構一般的なことなのかなって思う。共有に対する努力不足とかそういう話ではなく、大切であればあるほど言語化の部分で妥協も難しくなるわけだし、ある意味頑なになるのも仕方ないと思う。人によって見え方も捉え方も考え方も違う中では尚更だ。

人は生きている限り孤独なだけでなく、孤独を深めていくものなのではないだろうか。

 

僕は人との出会いには恵まれててもいつも孤独だったし今もそう。そんな自分に自己嫌悪を抱くこともあった。周りは良くしてくれるのに孤独を感じる自分に仄かな罪悪感を持っていた。

それが楽になったのは孤独が当たり前という認識に変わってからだろうか。孤独の辛さ自体は時折あるけど、それも心地よさが混じるようになった。

広大な宇宙にポツリと浮かぶ惑星の気持ち。寂しいからこそ聞こえる歌もあるのだし、その寂しさがどこかの誰かが感じたものと似ていると思えば温かさもある。

 

孤独に対する罪の意識は遡ればやはり学校にあったと思う。仲間意識、社会性を育むために孤独は間接的に否定される。「一人で抱え込まないように友達には手を差し伸べましょう」こういったものが善意で溢れた意識で導入されていく。

それを人一倍真に受ければ知らず知らずの内に自分の内側にも根を張るということなのだろう。

 

学校教育にも孤独を受容する度量があってもいいのではないだろうか。つまりは集団を離れることの肯定。集団、社会性をより自由に捉えてもいいと思う。どのみちヒトは社会性を持っているのだから、そんなにまで孤独に怯える必要もないはずだ。怯える?まぁ、怯えてなきゃ強制はしないだろうし… 強制せずとも人が人の繋がりを遮断するとは思わない。でも強制すれば色々と拗れるものだ。

 

本当に仲間なのであれば、その人の孤独もその人と受け入れられるはずなのに、そうでないということはその程度のものであり、その程度のものになってしまうのではないだろうか。だから生き辛さだけが残ってしまう。っていうのは言い過ぎだと思うけど、一因としてね。

「友達を沢山作りましょう」から生まれる友達がいっぱいいなきゃいけないような感覚。「みんなと仲良くしましょう」から抑圧される嫌な友達を嫌と感じる自分。そんな悪意のない刷り込みから副作用的に生まれ、深い部分に残る思い込みはいくらでもある。

 

人間とは本当に不便な生き物だと思う。それが作るシステムもまた。いや、システム故なのだろうか。

あちらを立てればこちらが立たない。どうしてなのだろう。立たないからこそ発展があるのかもしれないけれど、だから僕はそれが嫌い。

 

 

明るい内容にしようと思ったのに。いや、明るいよね。嫌いという意思表示なのだし(暴論)

先週は元気なかったけど今週は元気!なんかこう、明るい話題で終わらせたいな。

 

そうそう、最近よく聴く曲があってね、凄く良いの。


www.youtube.com

これもっと流行ってもいいと思う。

 

Ritorno - Egor Grushin

1. Chronos

2. Run (feat. Endless Melancholy)

3. Chimeras (feat. Endless Melancholy)

4. Harmony

5. Rise

6. Ritorno

 

Egor Grushinさんはウクライナの人らしい。

どのトラックもしゅきしゅき!ってなるけど、特に1. Chronosと3. Chimerasが好き。

通しで聴いてもとってもいいです。

部分で見ると悲愴、混沌、憂鬱さが目立つけど、全体を通すと普遍、希望、安心を感じる 。一見相反する広狭の主観が生む相乗的な世界。より広く見たメランコリーというか、それが僕は好きなのだと思う。こう見えて僕は基本的には楽観的だから。

 

Ritorno' is a new album by the Ukrainian composer and pianist Egor Grushin, consisting of 6 instrumental pieces, which revolve around epic piano and strings parts. Six compositions on 'Ritorno' - six steps from the past to the future. All that is needed in order to defeat the remains of the Old and get ready for the Future.

 

"As CHRONOS keeps turning the Zodiac Wheel

We RUN to live & alter

Leave our CHIMERAS behind

Feel the HARMONY of the universe

RISE up from the shadows of the past to the future light

RITORNO - inizio del nuovo viaggio"

 

https://hiddenvibes.bandcamp.com/album/ritorno

 

最後のトラックのRitornoはイタリア語で『戻る』とか『帰る』って意味みたい。そしてそれはこのトラックでは新しい旅の始まりを意味するんだって。

アルバムを通して6曲が過去から未来へのステップになってるそう。その全てのステップが古の残りを打ち倒すためのもので、そしてそれは未来に向けた準備なんだって。

そりゃ好きと感じるわけだよなぁと思った。

 

でもどうやって立ち上がるんだろう。 秀逸な自虐オチ(自画自賛)