感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

金縛り

昨夜は金縛りにあった。金縛りのときの感覚って面白い。

見えている風景は夢のはずなのに実際見ているように感じる。僕の場合、それはいつも実際の世界より2段階くらい暗く、ちょっと赤っぽい。細かい部分にフォーカスすると処理が追いつかない感じ。ラグがあるというのかな。細い回線でオンラインゲームをやっているような。

うすら暗い部屋、いつもの部屋なのに、ここはどこだろう?という感覚。

 

それでいて色々な感覚が混在するような、直接的な恐怖感。それがやっぱり、何かがいるような気配に感じてくる。声が出ないのも身体が動かないのも不安を煽るけど、またかぁという感じもあるので無駄な抵抗はしない。

 

身体が動かない中考える。うすら暗い、ちょっと赤っぽい部屋というのはどうもおかしいことに気づく。夜中で電気は消してあるからね。真っ暗ではなくともうすら暗いどころかほとんど見えないはずだった。名探偵である。

そしてやっと寝返りを打ったと思えば、次の瞬間元の体勢に戻っている。

やはり夢なのだ。

 

そこで煩悩塗れの僕は、以前幾度となく挑戦し、失敗していた明晰夢を思い出した(いつもベッドから出ようとする辺りやドアを開ける辺りで覚醒してしまう)。

これはチャンスではないか!金縛りから明晰夢へ移行できるかもしれない!あんなことやこんなことができるかもしれない!と欲望の権化となった。

 

でも僕は大事なことを忘れていた。身体が動かないのだ。僕の欲望は一瞬にして崩れ去った。

欲望と共に無敵感は消え去り、また恐怖に支配される。不安ではなく恐怖。そういえば、明晰夢に入ろうとすると恐怖感で上手くいかないという人もいたと思う。そういう人が感じる恐怖はこれなのかな。僕は意図的に意識レベルを落とすときはその恐怖を感じない。色々な感覚の変化があって、それを追うのに夢中になっている。でももしこのなんとも言えない恐怖感があるのなら、やっぱりそれどころじゃないだろうなぁとか思った。 

僕の金縛りの恐怖は何というか、自室に何かがいるという感じではなく、何かがいる自室のような別の空間に僕が居るような感覚。感覚は間違いなく自分のものだけど、どこか他人事。特殊な映画を見ているみたい。

 

何分ぐらいそうしていたのだろう。多分外で流れる時間と内的な時間で違うのだろうけど。身体が動くようになって時計を見たら2:36だった。

 

段々と緊張が解ける感覚がして、あ、もうすぐ終わりだなぁと分かった。完全に解けてもやっぱりちょっと怖かった。僕は小さな頃から布団から足を出して寝るとUFOに足を切られるような気がしたり、端っこのほうに寝るとベッドの下に引っ張り込まれるような気がする小心者だったので、そういう妄想は尽きない。

今はなんと言うか、そういった妄想に対しては、そういう事が仮にあったとしてもまぁいいかなぁって、ただ漠然と不安が薄れている感じ。

 

最近は夢のメモを取ったりしているので、その時もメモを取って寝た。2020/7/23/2:36の僕が書き残したメモを貼って終わりにしよう。フレッシュなまま保存された文字列である。

2段階くらい世界 赤い

混在する直接的な恐怖感

気配 

どこ?

2:36