Debbie Gibsonの歌、高校時代かな、よく聴いてたの。中3まで駅の近くに住んでて、徒歩30秒の踏切渡って交差点渡るとCD屋さんがあったの。楽器もあったから音楽屋さんかな。今久々にあの店の内装が頭に浮かんで不思議な気持ちになってる。
その店で衝動買いした80年代ヒッツの2枚組オムニバスアルバムがあって、MDに入れてウォークマンで聴いてた。あのCD買った時の事、結構しっかり残ってる。奥から二番目の棚の、右側の真ん中あたりで手に取ったところのイメージが浮かぶ。どうでもいいんだけど懐かしい。
当時の学生が新品のアルバム買うのって結構ハードル高かったよね(金銭的に)。音楽は買わないとないし、情報も今より主体的に探さないとなかったし。CDはそんなに買ったことないけど、お店で選ぶのは好きだったな。不便だからこその良さだよね。
その中に彼女のOnly in My Dreamsがあったの。よく聴いてたのは高校の頃だったかな。段々と好きになった感じ。
当時は英語そこまで分からなかったんだよね。音楽は大体いつも雰囲気で好きになって、そこから詳しく入る方だった。それなりに英語が聞き取れる今になっても変わらない。でも雰囲気って言葉の壁を越えるから、後になって歌詞を調べて落胆することってないと思う。そっちかぁっていうのはあったかな。でも大体その段階ではもう引き込まれてるし、大概は歌詞を知った後に更に引き込まれる。その時にはその人に惚れているも同然なので、そこからその人の他の曲に手を出してみる感じ。
交友関係と同じく好きな音楽や絵もプロイセン軍(又はスイス傭兵)的な少数精鋭になるのだけど、そう考えるとそりゃそうなるなぁって思った。でも僕にとっては一番ハズレがないとも思う。それ以外にも新しいものに手を出すためのエネルギー的なハードルの高さとか色々あるのだけど。
そういえば、時折英語が分からない人が洋楽を聴いてるのを馬鹿にする人がいるけど、大事にしてるものが違うのだろうなぁと思う。歌は歌詞があるから歌詞が大事?
僕にとっては多分、歌も楽曲もそんなに差はないのだと思う。全体の雰囲気が大事だから、結局のところ歌詞を理解しようが理解しまいが、歌詞自体が雰囲気の一要素に還っていく。
というか、そもそも僕の場合、日本語の歌を聴いてても歌詞が頭に入って来なかったりするし、入ってきても覚えてないし。
映画もそう。映画のセリフとか1、2回観て覚えられる人ってすごいと思う。僕は無理。言語として覚えてない。これもシーンの雰囲気やキャラクター、映画全体の雰囲気。
だから結局スウェーデン語でもポーランド語でもスペイン語でも、好きな雰囲気のものは惹かれるし、そうじゃないのは「ふーん」で終わる。
歌って先ず音楽と詞が合うように調整されたものがあって、それを歌う人が感情を込めて歌うじゃないですか。それらの調和というのかな。歌う人が書いてれば更に感情的な前提がある分深みは増すのだろう。
それって多分、言語が分からなくても気持ち的には通じるもの。そもそもそういうものじゃないと興味を持たないのかもしれないけど。
感情は相互に震える(振動?)ものだと思う。歌は震わすもの。あ、僕は震えたいのかな。
まあいいや。何でも雰囲気から捉えてるんだろうなぁと今思った。雰囲気で捉えて調べて考えて解釈してまた雰囲気に戻るみたいな。よくよく考えると歌だけではなく、すべての僕の中のプロセスがそうなのかもしれない。
本を読んでもふわふわしか残ってない。読んだことで解釈的に取り込んでるものは多いと思うけど、詳しい部分なんて残らない。
買った物の金額とか聞かれても高いか安いかみたいな曖昧な感想しか覚えてない。数字がパッと出る人もすごいと思う。歴史も大体の流れとまとまり、関連性しか覚えられない。
流れが分かればよくない?とも思ってしまうけど、性格的なものだろうか。
僕のような人間はイメージとその繋がりとして覚えるのがいい。オーストリアがハプスブルク家のマリア・テレジアで娘はマリー・アントワネットで夫はブルボン家のルイでみたいな。ルイ何世だっけ?ってなった時はタンプル塔に幽閉されたのが17世だって出てくれば16世だって繋がるかもしれない。
もっとも、これじゃ受験は死ぬだろうけどね!まぁほら、人間向き不向きがあるから…
雰囲気。第一印象とは違う包括的なもの。抽象的なまとまり。
だからこそ印象や観念や内外のバイアスにできるだけ囚われない為には、理性が大事になってくる。できるだけ、可能な限り真っ新でないとそのものを上手く感じ取れないから。
Debbie Gibsonに戻ろう。
彼女の歌はとてもエネルギッシュで、愛を振りまくと同時に愛への渇望がある。その渇望が生む世界はとても情緒的で、それは深い温かさを感じさせてくれる。キャンキャンしてるものは本来なら苦手なのだけど、振りまくものに強制感がないというか、明るいものから漏れ出る自然な光という感じだから嫌な感じがしない。だからこう、僕にとっては照らして温めてくれる存在だったかな。
元気な歌に時折見られるトキシックなポジティヴィティってあるじゃないですか。彼女の元気な歌からはそういうものを感じない。彼女が内側に持つ、愛に抱く安心感と孤独の駆け引きというか、本来的で自然な瞬きがある。信念と希望のロマンというか。
色々好きな歌はあるけど、僕は彼女の歌は若さが溢れている頃のが好き。ピュアなエネルギーが迸ってる感。落ち着いてからのも好きだけど。
僕が感想書くとめちゃくちゃになるのも、受ける雰囲気の羅列だからなんだろうな。
Debbie、好きな歌いっぱいあるけどやっぱり思い出の曲を貼っておきますね。
これは彼女が13歳の時に書いた歌らしい。リリース日で考えると僕とこの歌は同い年。感慨深い。
Debbie Gibson - Only in My Dreams (Official Music Video)
Every time I'm telling secrets
I remember how it used to be
And I realized how much I miss you
And I realize how it feels to be free
Now I see I'm up to no good (no, no, no)
And I wanna start again
Can't remember when I felt good (baby)
No I can't remember when
No, only in my dreams
As real as it may seem
It was only in my dreams
Couldn't see how much I missed you (now I do)
Couldn't see how much it meant
Now I see my world come tumbling down
(Tumbling down my world)
Now I see the road is bent
If I only once could hold you (no, no, no)
And remember how it used to be
If only I could scold you
And forget…
No, no, no, no, only in my dreams
As real as it may seem
It was only in my dreams
Source: Musixmatch
Songwriters: Debbie Gibson
Only in My Dreams lyrics © Music Sales Corporation, Music Sales Corp., Emi Music Publishing France, Music Sales Corp