感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

姿勢 筋と筋の伸縮による均衡 誤ったイメージ

段々と蓄積されていた腰へのダメージが深刻になってきたので、最近は姿勢を意識してストレッチや軽いトレーニングをしてます。

 

昔から猫背で、それを直すためには巻き肩や仙骨座りが干渉しているので、それも平行して直さなきゃ。それを直そうと首の前傾や顎が…って全部繋がってる。

様々な筋肉が普段の姿勢を維持するために天秤のように緊張・弛緩がバランスを取り合っていて、それを全てニュートラルに戻すという作業はものすごく難しいものだと思った。

 

ズレた状態で均衡を保っている。姿勢は崩れているのに、ある個所に負担は集中しているのに、それぞれの筋肉はその崩れた姿勢を維持するために骨を支え、釣り合いを図り、膠着状態に陥っている。 

重力下で行動するだけでなく、ただ体勢を、姿勢を維持する為だけに、どこかしらの筋肉が弛緩し、その対が緊張している。これって凄いことだと思った。

姿勢が崩れていても常にバランスは取られている。面白い。

 

顎を引き、首を直立させるためには緊張し、凝り固まった胸鎖乳突筋及び前斜角筋を伸ばすと共に、それらが頑張ってる陰で使われずに弱まっている頸部屈筋を鍛えなければならないらしい。

でもこれは前傾する首だけの話で、連鎖する巻き肩や猫背も同時に調整しなければいけない。意志が弱いからもうこの時点で無理な気がする。でもそろそろ気を付けないと本当に腰のダメージが本格化してきたので、頑張らないと…

 

昔から色んな人のアドバイスを受け、背中は伸ばすように心がけてた。でもその皆にとって普通の姿勢って僕にとってはとても辛いものだった。背筋を伸ばすと呼吸が苦しいし、食べ物も飲み込みづらい。その辺は理解されなかった。でも恐らく単純なことで、肩が前に出て背中が丸まった姿勢においては背筋かそこらへんの筋肉が緩んで弱っている代わりに、逆側が緊張して硬直しているということだろう。

その緊張し、硬直した、力をつけた筋肉(こう言うとかっこいい)が、背筋を伸ばした体勢だと横隔膜が上手く作動しないようにブロックするのだと思う。

 

これって小学校時代の、酷い鼻炎と喘息でしょっちゅう呼吸が辛かった僕にとっては死活問題。背筋伸ばすと本当に苦しかったんだもん。その筋肉の硬直が咳やくしゃみによって引き起こされた可能性もなくもないと思った。詳しく調べてないからわからないけど、とにかくどこかで作用し合い、連鎖して均衡を保っている。

 

これは大発見。

猫背は僕の努力不足で直らなかったのではなく、身体の状態的に直せないどころか、その状態での膠着は起きて然るものだったのだ!また自分の悪い所を正当化してしまった。

でもね、本当に、「直しなさい」「背中を伸ばしなさい」って言われてもそれが続けられない自分を責めていた。ただ背筋を伸ばせと言われても無理だなんて知らないから、出来ない自分が悪いのだと思っていた。そういった思考からはその論理武装による正当化は僕を自責から、かけられた言葉、そして自分自身にかけたの呪縛から解放してくれるものなのだろう。

 

 

何でこの筋肉の釣り合いのことを誰も話してくれなかったんだろう。1人だけ、たった1人だけ猫背を直すためには巻き肩を直すように、肩を後ろに引っ張るように教えてくれたけど、それも部分的にしか正しくなかったからできなかった。

肩を後ろに引くには腕を外側に回すと知ったのは5年ほど前だ。それも当時は、僕にとっては大発見だった。それも意識してやってたけど、やっぱり駄目だった。そこだけストレッチしても気持ちいいだけで意味なかったんだもん。

 

重要なのはElasticだ。筋と筋の伸縮を意識させてくれる人は誰もいなかった。背筋を伸ばすこと、脊椎のことばかり意識させられるから、そっちを意識することは全くなかった。

提供されてきたイメージは全て骨だった。

骨が身体を支えているのではなく、筋と筋の伸縮が骨を支えているのに。理屈では分かる筈なのにどうしてその誤ったイメージに引っ張られてたのだろうか。はずかちい

 

 

固まった筋肉を伸ばすのはとても気持ちがいい。血流が行き届き、疲れ切った繊維たちが喜びの声に震えるのが分かる。

使われていない筋肉を鍛える作業も続かないだろうけど楽しい。自分の姿勢を維持し、身体を動かす一つ一つの筋肉を知り、意識すること。それは何よりも楽しく、意義深いと感じる。

僕は自分の身体のことすら何も知らない。指や手、それぞれのパーツたちがどうして動くのか、誰が動かしているのかは多分死ぬまで分からないだろうけど、メカニズム的にどのようにして動くのか、そして動かないでいられるのかを知ることは出来る。そんな意味のないことを知ることもまた楽しい。

 

今はもう喘息も鼻炎も治ったので、ちょっとずつ矯正していこうと思う。

腰を痛め、それを庇う姿勢を続けるようになれば、ドミノ倒しのように崩れていくだろうから。

 

 

あ、性格的に縮こまってるっていうのも確かにあるんだろうけど、どの程度影響しているのだろう。それはまた別の機会に考えてみる。