感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

時の流れの呪縛 死生観 宇宙

自然のタイムラプス映像が好き。

スローモーション映像も好きだけど、何となくタイムラプス映像の方が好き。

 

やっぱり時間というのは僕が縛られ続ける概念であって体感できる数少ない事実のひとつ。体感時間が変わるというのも分かるけれど、実際に認識している時間の速度はそこまで変化を感じない。

妄想の中でも、夢の中でも、僕はいつもこの時間の流れる速度に縛られている。トラックにぶつかった時と木刀で殴られた時はスローモーションになった気がするけど、そのくらいかな。

 

動物はサイズにより時間の流れる速度が違うということだけど、同じヒト同士ではどうなのだろうか。小学生の頃から自分の見ている赤が他の人が見ている別の色なのかもしれないとかそんなことばっかり考えていたけれど、それと似ている。考えることが変わっていない。

でも本当に気になる。

 

この時の呪縛から抜け出してみたい。

景観のタイムラプス映像のように、数時間を数秒という速度で眺めてみたい。きっと何か違う世界が開けると思う。

ヒトの、人間の時間感覚から抜け出してみたい。

 

これ好き。


Among the Ancients - California Nature Timelapse 4K

 

 

物心ついた頃から、死んだらどうなるのかとかそんなことばかり考えていた。死後意識はどうなるか。これも小学校の頃。死んだ後は無になると聞いてから、しょっちゅう思い出しては吐き気を催していた。怖かった。

 

死後の無が怖いのではなく、無が永遠に続くというのが怖かった。

 

輪廻転生とか死後の世界とかも感覚が分からないので結局僕は死後の無が永遠に続くという説から逃れることが出来なかった。意識はないのだから寝ている時のように一瞬だと言うけれど、一瞬で過ぎるのが永遠に続くっていうのが意味が分からない。気が付けば次の生が始まってるとか言われても、積み重なった経験も記憶も連続性も無くなった時点でそれは自分ではないだろうと思う。

 

 

本当のところは分からない。

魂というのも、死後の世界というのも、輪廻転生というのも、無いと思うわけでもないけど有るとも思えない。実感がないものは『分からない』性格だと気づいたのも最近。

スピリチュアルなものでも何となく感じられるものであれば何となく有るのかなぁと思うことは出来るし、逆に物質的なものでも感覚的に分からないものは分からない。

主観でばかり生きているから当然と言えば当然だね。

 

僕の中で、その永遠の無に対する恐怖は大人になるまで続いた。

 

僕がこの恐怖から解放されたのは、理論上、時間にも終わりがあるということを意識してからだった。僕を惑わしていたのは『無』ではなく『永遠』だった。

それもこれも時の流れの呪縛があるからそういう思考になるのだと思う。

 

永遠などなく、全てのものには終わりがある。この考え方は僕にとって大きな救いだった。

これは言葉にするのが難しいけど、感覚的に、始まりと終わりは対でなくてはならない。終わりがなければ始まりもない。そういう感覚があったのだと思う。

『この』宇宙に終わりがあるならば、この宇宙の始まりも何となく理解できるし、別の宇宙の始まりも終わりもあるのだろうなと思える。

勿論観測不可能な領域なので誰にも分からないことだけど。

 

それは突然何もない所からビッグバンですべてが始まったという理論の意味不明な部分を感覚的に補足してくれるものだった。(一理論を事実として教える学校教育は大嫌い。教師が分かってない理屈を生徒に押し付けるとか、割り切れない性格の生徒にとっては拷問だと思う。)宇宙がこのユニバースだけでなくマルチバースであるならビッグバンは何となくわかる。

 

科学どうこうではなく、感覚の問題。あくまで個人的な趣向のレベルの話。でも僕にとってはそれが重要。

 

きっと僕の中の腸内細菌からしたら僕の身体は太陽系レベルであって、その外側は銀河レベルであって、大小双方に様々な観測可能な宇宙が存在している。僕にとって腸内細菌一個がどうでもいいレベルであるけれど構成要素でもあるように、相互に形作る存在でもある。認識できるかできないか、そんなことは関係があって関係がない。ロマンチック。

 

気付いたら死生観から宇宙の話に飛んでしまったけど、でも自然と繋がるものだと思う。

終わりがあるから始まりがあるという感覚は、自分という存在には今の所当てはまらない。ただ一つ言えるのは、死があるから生があるのであって、その意識がどうなるのであれ終わりがあるのならまぁいいやということ。そしてそれがあって初めて、今ここに恐らくヒトとして生きていていること、その実感に繋がるのかな。

 

 

このシリーズ大好き。もうすぐ新しいのが出るらしい。

僕の理解を超えている時点で、現行の主流含め多くの理論とSFは僕にとって差はないと思っているのだけど、この理論と映像と音の融合はとても素晴らしいと思う。タイムラプスで描くというのもまたロマンチック。

この視点、この時間の流れを体験してみたい。時や視点や視野や見える色や色んなものを操りたい。欲望は果てしないなぁ。


TIMELAPSE OF THE ENTIRE UNIVERSE

 


TIMELAPSE OF THE FUTURE: A Journey to the End of Time (4K)

 

*追記
これも小学校低学年の頃の話だけど、下の動画にも出る太陽の赤色巨星化を誕生日に買ってもらった宇宙の図鑑で知ってからというものすごく怖かった。その頃にはもう死んでるよと言われても怖いものは怖かった。

大体、普段生まれ変わりがあると言いながらその頃には死んでるって、説得力無いことに母は気づかなかったのか。子供相手だからって適当過ぎ。