感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

月彩雲

昨日の夜、明るい半月に浮かぶ月彩雲を見ていた。ウォーキングに軽い運動の後のせいか、月が揺れていた。

 

月彩雲が好き。月光環とも言うらしいが、あの移り変わる彩が好きなので月彩雲にする。でも気象条件によっては彩より光環が目立つこともあるので、それは月光環と呼べばいい。

ずっとその場からこちらを見ている月や星、流れる雲、そこに浮かぶ彩雲。その彩も月と雲の関係によってその瞬間瞬間で移ろいながら、彩を放ち続ける。自然なものに同じ瞬間がないことの証明。

それを今呼吸をしている、同じく尺度の違う瞬間でしかない自分が眺めている。月と雲と僕だけ(星を仲間外れにしちゃいけないけど)が共有している時間。それが好き。蚊が多いからあまり長く眺めていられないのだけど。

 

空にはその瞬間瞬間に別の風景が浮かび上がる。

昨夜は一瞬だけれど、月光に照らされる波雲に海に浮かぶ砂丘が見えた。その瞬間が脳裏に焼き付いていて、そこに立ち会えたことがとても嬉しい。

恐らくこの街では、僕だけがあの砂丘を見た。この感動を味わったのも僕だけだろう。おかしなマウントの取り方だが、そういった優越感も感じた。連想ゲーム的な側面もあるんだろうなと思う。

 

人との関係も重要なのだろうが、僕にとってはこういった自然の中での自分を体感する時間がとても重要だ。残念ながら街に居ると体感できる自然が少なく、常にそれに飢えている感じになり、心も疲れっぱなしになってしまう。でもだからこそ昨夜の景色は見えたのかもしれない。それは嬉しいこと。

 

今日は雨が止んだばかりで月も星も出ていない。ちょっと残念。それでもお散歩には行こうかな。