感じたこと、思ったことノート

主観の瞬間的垂れ流し、混沌の整理、迷子の自分探し。井戸の底から雲の上まで。

夜の散歩

僕は街にいる時は夜の散歩が好きです。村にいる時ほど自然に囲まれておらず、意識してそういう時間を持たないと段々と蝕まれてしまう。そんな感覚があります。

散歩を夜にする理由は、熱帯なので昼は暑いし、朝夕は人が多い上に一人一人が影響を及ぼす範囲がより広い感じがして落ち着かない。夜であれば暗いこともあり、人々はより自分たちの時間を過ごしています。

夜は涼しく、星や月、流れる雲、雷の閃光、ベンチに座るカップル、出勤する娼婦。そういったものを眺めながら落ち着いて散歩ができます。デング熱を媒介する蚊が多いのが難点だけど。

広いアパートメントの敷地内には多数の犬や猫がいます。どの子も飼われているわけでもなく、時々餌をもらってそこで生きている子たち。近頃の日本ではすぐに苦情がきて保険所送りだろうけど、ここではまだそういうこともありません。多くの子が人に懐いていて、それを見ると人と仲良く過ごしてきたんだなというのを感じることができ、優しい気持ちになれる。

そうやって小一時間、ぼーっと何かを考えながら散歩するのが僕の毎夜のルーチンです。

流れる雲と浮かぶ月に川や島を見たり、星々を見てその周りにあるであろう惑星を想像し彷徨ってみたり、雷の閃光に一瞬だけ映る雲に普段は見えない社会の闇を連想したり、自由な猫達の生活に想いを馳せたり。僕にとってはそういう時間がとても大事。

今日は雨でまだ散歩に行けてない。雨の中行くのも悪くないかなと思ったり。